今年度の大豆も、ありがたいことに完売になりました
大豆の栽培はもう数年前から農薬を使わずに栽培ができるようになっていますが、種をまくところから収穫、乾燥、選別ととても手のかかる品目で。それでもお味噌や豆そのものの美味しさと、何故か惹かれるものがありどんどん面積が増えてきています
そんな白大豆の横で少しの栽培を続けている「青大豆」
皮が破けているものが多く、なかなか安定してこないので来年どうしようかなあと思っていて。今年も数も少ない上に販売できるような綺麗な豆ではないものが多いのです
ならばこれは加工してみようと。お豆腐作りをはじめてみました
お味噌と同じよう割ってみて断面が平らになっているくらいまで水に漬けます
冬だと24時間くらい
ミキサーにかけて細かく砕きます
このすりつぶしたドロドロの状態のものを生呉(なまご)というらしいです
豆乳と似ていますが生なので味見はできません
大なべに水と生呉を加えて煮ていきます
煮込んだあと、上の方の泡は掬って捨て、残りをふきんを敷いたザルで漉します
さらにふきんを絞るようにしてしっかり水分を絞り取ります
ふきんを開くと「おから」です
淡い、綺麗な、優しい、綺麗な綺麗な見惚れるおからです
感動します
めちゃくちゃ感動します
そして、こちらも優しい色の豆乳
この豆乳を再度鍋にかけて75度に温め直し、温度が安定してきたらにがりを加えます
蓋をして時間を置く間に型を準備します
100均の水切りのついたタッパーで代用可能です
お鍋の中でふわふわと固まってきているお豆腐をすくって型に詰めていきます
ここから水分を抜いて固めていきます
重しを重くすると堅く仕上がるようです。今回は少量ずつで、重しも軽め
袋のお水は重しです
20分ほど置いてから、水につけて余分なにがりを出せば完成です
ずっと見ていられるくらい綺麗です
豆腐を作っているのだから当たり前なのですが、食べた瞬間「うわ!お豆腐!木綿豆腐!」と当たり前の事にひとしきり感動します
手間がかかるだけで、難しくはないお料理ってほんとやってみないともったいないなと思いました
「青大豆」のお豆腐はとっても味が濃くて、白大豆のいわゆる木綿豆腐とは別モノでした
夏に冷えたこの青大豆豆腐とビールか冷や酒がでてきたら、料亭かと思います
そしてそして、私の大好きな土井善晴先生の干しえびのおだしでつくる「五目おから」も薄味ながらもそれぞれの味が引き立って上品で、ほんのりうぐいす色のおからが目にも綺麗でご馳走でした
口に入れるものでしか身体は作れんのよ
それにね 口に入れるものを管理できるのも自分だけなんよ 「サチのお寺ごはん」より
大豆でとったおだしに豆腐や油揚げを入れてつくる「親子味噌汁」という精進料理からの発想のお料理もあるようで、今度はこちらもやってみようと思います
*「サチのお寺ごはん」は浄土真宗緑泉寺住職の青江覚峰さん監修の漫画なのですが、色んなお料理のレシピがのっていて、どれもとてもセンス良くとても美味しいです
ここまで載せておいて販売分の青大豆もなく、白大豆も完売です
今年の冬にこの記事をリンクしてまた豆たちの販売のご案内をみなさまにできる事を楽しみにしておきます、皆様もその時までしばらくお待ちくださいませ
食べる事を丁寧に楽しめる時間を持てることに感謝
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